2023年9月ラオス活動報告

ラオスはまだ雨季です。大地は3か月分の水をたっぷりと吸い、道路はチーズケーキのようです。そこへ過積載のトラックが走るので道路は深い轍と穴ボコだらけです。ぽんちゃんの乗用車では時速10kmも出ません。

深夜ホテルの廊下で男達が取っ組み合いの喧嘩をしている轟音がして、目が覚めました。しかしよく聞いてみると雨音でした。ホテル全館がナイアガラの滝壷に入ってしまったようでした。翌日は道路が冠水してトンポイ盲学校の訪問は延期せざるを得ませんでした。

今回の訪問先

今回の訪問先は以下の表とおりです。本校と分校の名前が逆だったケースもあったので、資料内容の再確認もしました。各校長は代わっていないですが生徒数は減っていました。ケンサワン小学校は生徒数の減少に伴い、幼稚園に衣替えです。ブロックを贈ったバンカン小学校だけ生徒が増えていました。ホンカー小中高校の校庭にペプシコーラの売店ができていました。生徒達の昼食用施設ですが、自宅へ食べに戻る生徒の方が多いようです。

No訪問日訪問先回数備考
12023年9月16日 土曜日ケンニャン小学校3
22023年9月16日 土曜日バンカン小学校5ブロック贈呈
工事未着
32023年9月16日 土曜日ゾンパオ障害者ワーキング施設4手まりづくり
42023年9月16日 土曜日ラオ障害者女性開発センター2今回カメラ、スマホ贈呈
52023年9月17日 日曜日バンマイ小学校2ダムの途中
62023年9月17日 日曜日ケンサワン小学校(幼稚園)2井戸設備贈呈
ダムの途中
72023年9月17日 日曜日シーク身体障害者職業訓練学校3今回パソコン、ヘッドホン贈呈
82023年9月18日 月曜日トンポン眼科センター附属学校(盲学校)4今回ヘッドホン、補聴器贈呈
92023年9月18日 月曜日セーターティラート病院2新館完成
102023年9月19日 火曜日ホンカー小・中・高校2ペプシの売店
112023年9月19日 火曜日ドンデュー小学校2
バタフライピー畑に

4年前と別件で訪問したことがあるバタフライピー畑に、ゾンパオ障害者ワーキング施設が移転していました。かつて若夫婦がバタフライピーを作付していた作業小屋です。そう云えば5年前、以前の施設を訪問した際、電気釜が壊れていると訴えられ、その足でノンカイへ買い出しに行ってプレゼントしたことがありました。ゾンパオとは少数民族の意味です。
そして5年ぶりに訪れたセーターティラート病院にはJ I C Aによって大きな新館が立っていました。

ラオスの電力

今回観光はナムグムダムとその湖だけ、ビエンチャンから車で約2時間。このダムは、ラオス最初の水力発電ダムで、開発には、日本工営、三井物産、間組、日立製作所、酒井鉄工など多くの日本企業が関わっていました。間組の施工により1971年に完成した高さ75m、総貯水容量が47億m³の重力式コンクリートダムで、貯水池総面積は370km2と福岡市とほぼ同じ面積の巨大なダムです。本当に広いです。眺めているとのんびりしてラオス人になれそう。

現在、ラオスの電力は100%自然エネルギーの水力発電によるものです。産業が未発達だったラオスにとって、水力発電は1970年代より輸出額の20~60%を占める重要な外貨獲得手段でした。発電した電気はタイへ売電して、年間売電収入が2,400~2,700万ドル(1年間の収入がダムの工事費に匹敵する収入)で、その後現在でも、30年間で4.6億ドル(ナムグムダムのみ)の収入をラオスにもたらしました。ラオスは東南アジアのバッテリーと言われます。 日本人がプレゼントしたナムグムダムを一度見てみたかったので、今回思い切って行ってみました。少々遠かったですが行って良かったです。

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